2001年10月12日 |
経産省、新酸系触媒開発へ、ゼオライト“進化”目ざす |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:経済産業省、NEDO、化学技術戦略推進機構 |
化学反応プロセスの開発研究は省エネ、省資源志向から環境負荷低減へと目標が移りつつあるが、経済産業省では廃酸処理など使用後の処理が不要な新タイプの固体酸触媒の開発に産学連携して取り組むことを決め、このほど独立行政法人産業技術総合研究所と財団法人化学技術戦略推進機構の2機関にNEDOを通じて研究開発を委託した。 硫酸や塩化アルミ系触媒は化学反応プロセスには不可欠で、これまでも強酸性触媒や酸・塩基両機能触媒など多くの触媒が開発され、合成樹脂や医農薬原料・中間体などの製造用に使われている。 今回挑戦するのは強酸性をもった高機能の固体触媒の開発で、反応工程を短くする、廃水や廃棄物処理を必要としない、製造工程が複雑にならない、などの特徴をもたせる。 「ナノレベルの技術を使い、高度制御化した、全く新しいタイプの触媒開発が目標。現在広く使用されているゼオライト触媒を進化させたものとイメージしてほしい」と同省ではいっている。 研究期間は2001年度~2004年度の4年間、初年度予算額は1億5,900万円。今後大学、企業を中心に研究体制づくりを急ぐ。 |