2005年03月16日
VECが愛知万博と周辺景観の開発にボランタリー
産学連携で各種塩ビ製品を提供
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は、大同工業大学ならびにリサイクルベンダーの三宝(有)と連携して愛知万博会場と周辺インフラに各種の塩ビ製品を提供することとして準備を進めていたが、15日に全ての製品の現地への搬入を完了した。
 
 今回提供したのはリサイクル塩ビによるベンチとデッキ(計20基)ならびに塩ビ製サッシとサイディング。
 このうちのリサイクルベンチとデッキは、都市再生機構の解体現場から排出される使用済み塩ビパイプや雨樋等を原料とした100%リサイクル品。大同工業大学が設計と製作を、また三宝が原料となる使用済み塩ビ製品の確保とそのコンパウンド化ならびに押出成形をそれぞれ担当して製品化した。コンパウンドに当たっては(有)南濃化成と、また押出成形では(株)イカイとそれぞれ提携した。ベンチは、愛知万博長久手会場の学童広場と万博サテライト笹島会場に設置される予定。万博終了後は、三宝とVECが中心となって市内の小中学校や公園等に再設置して環境学習材料の一つとしての活用を促していく考え。デッキは万博遊覧ルートとして計画されている名古屋市堀川沿いのカトウヨットハーバーに設置される。
 
 一方の塩ビサッシと塩ビサイディングは、カットヨットハーバーの建屋の窓と外壁に装着される。カトウヨットハーバーでは、現在のアルミサッシを塩ビサッシに、スレート外壁を塩ビサイディングに、そして木製デッキをリサイクル塩ビデッキにそれぞれ切り替えることになる。ハーバー全体のメンテナンス費の節減と利用者への快適性の提供、さらには周辺の堀川沿岸の景観の向上への寄与が目的という。
 
 今回のボランタリープランに対しては、シャノンが塩ビサッシを、また信越ポリマーが塩ビサイディングをそれぞれ原価で提供した。これらの購入費も含めたVECの総支援額は630万円となった。