2005年03月23日
BASFが発表、中国に世界最大のPolyTHFプラント 生産開始
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:BASF

 BASFは23日、上海近郊のカオジンにある上海化学工業団地内に最新のPolyTHFR(ポリテトラヒドロフラン)プラントが完成し、操業を開始したと発表した。(CNT既報)
 
 今年央までには、隣接するTHF(テトラヒドロフラン)プラントも段階的に操業を開始する。生産能力はPolyTHF が年産6万トン、THFが同8万トンで、世界最大のPolyTHF 生産施設となる。
 
 BASFグループは2010年までに、化学品事業のアジア太平洋地域に占める売上げ・利益比率を20%まで引き上げ、また同地域での現地生産率を70%まで高める目標を進めている。

 新プラントには、BASFが開発した新しいTHF 生産技術を初めて導入した。天然ガスから得られるブタンを原料にTHFを製造し、さらにTHFから直接PolyTHFを生産するプロセスで、中間工程で1,4-ブタンジオール(BDO)の製造が不要となる。従来法に比べてよりシンプルで、コスト競争力の強化につながるとしている。

<参考> CNT記事=3月18日付
http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=15826

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1111546155.pdf