2005年03月25日 |
海外法人の景況判断、先行きDI大幅改善 |
【カテゴリー】:行政/団体(経営) 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経産省は25日、05年10−12月期の「海外現地法人動向調査」結果をまとめた。売上高は5期連続2けた台の大幅増加、とくに電気機械、輸送機械等が好調で、すべての地域で増加した。地域別ではアジアとASEANが好調を持続している。 また、05年4−6月の先行きDI調査(増加と回答した企業の割合から、減少と回答した企業の割合を差し引いた数値)によると、売上高は大幅に改善、すべての地域でプラス水準を示した。主な内容は以下の通り。 <売上高の動向> ・売上高の現状判断DI(05年1−3月)は9.7%ポイントとプラス水準を維持したものの、前期比(前回調査の現状判断DIとの差)では▲3.5%ポイントの悪化となった。 ・先行きDI(05年4−6月)は、26.4%ポイントとプラス水準。前期比(今回調査の現状判断DIとの差)では、16.7%ポイントと大幅に改善した。 ・化学工業=現状判断DIは15.8%ポイントで、前回調査に比べ▲1.0%ポイントの低下。先行きDIは2.0%ポイントで、前期比11.9%ポイントの大幅改善となった。 <地域別売上高DI> ・現状判断DIは、NIESを除くすべての地域でプラス水準だったが、現状判断DIの前期比は北米、ASEAN4以外は悪化となった。先行きDIは、アジア地域を中心に大きく改善し、すべての地域でプラス水準となった。特にIT関連で生産調整等の影響を受けていたNIES3の電気機械が大きく改善した。先行きDIの前期比はASEAN4、NIES3および中国が大きく改善した。 ・北米=先行きDI(24.2%ポイント)の前期比は、6.9%ポイントの改善。電気機械(17.7%ポイント)は同12.8%ポイントの改善となった。輸送機械(23.3%ポイント)は同4.2%ポイントの改善。 ・中国=先行きDI(34.4%ポイント)の前期比は24.9%ポイントの改善。電気機械(34.1%ポイント)は、同34.1%ポイントの大幅改善、輸送機械(36.1%ポイント)も、同8.7%ポイントの改善となった。 ・欧州=先行きDI(15.8%ポイント)の前期比は2.3%ポイントの改善。電気機械(14.6%ポイント)は同▲5.0%ポイント悪化したものの、化学等の改善によりやや上昇した。 |