2005年03月25日
ポリオレフィンの4次値上げもほぼ浸透
メーカーは第5次値上げの検討を開始
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:日本ポリエチレン

 日本ポリエチレン、住友化学、東ソーなどポリオレフィン各社が実現を目指していた同樹脂の第4次値上げが20日までにごく一部のユーザー向けを除いてほぼ全ての需要家に受け入れられた。まだ受け入れを表明していない一部のユーザーも同樹脂メーカー側が上げ幅を縮小すれば妥協する考えを示している。

 今回も上げ幅は、取引数量の多寡やこれまでの価格さらには品種によってばらつきがある。各社の打ち出し価格はおおむねキログラム15円であったが、仕上がりの多くは10円前後になったのではないかと見られる。今後は、需要家の加工メーカー各社がそれぞれの製品価格にどこまで転嫁していくかが大きなポイントとなる。最終需要家の抵抗がかなり強いだけに苦戦が必至と見られる。

 そうした中でポリオレフィンメーカーの間では、4〜6月期のナフサ価格の高騰が必至な点をにらんで第5次の価格修正について検討を開始するところが相ついでいる。樹脂加工業界は引き続き厳しい局面に立たされそう。