2005年03月25日 |
ポリオレフィンの対中価格、4月は軒並み上昇 |
BP/上海石化の本稼動までは強含みで推移か |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、中国向けのポリオレフィン各樹脂の4月前半渡し分のわが国からの輸出価格はいずれも3月下旬渡し分を上回ることが確実となってきた。 今年に入って低迷していた中国の加工企業各社からの引き合いが最近になって再び活発になってきた機を捉えて、各商社が4月上旬の引き渡し分の値上げを相次いで通告したのが受け入れられ始めたもの。 多くが3月下旬分をトン当たり20〜30ドル上回るレベルで契約しつつある。これに伴いL-LDPEの新価格は同CFR1,140〜1,150ドル、HDPEは1,130〜1,150ドル、HP-LDPEは1,280〜1,300ドル、PP-Hは1,140〜1,160ドルとなっている。 中国では、BP/上海石化が年産90万トン能力のエチレンプラントを立ち上げて18日にオイルインし、早々とオンスペック品を製造できていると伝えられている。しかし、L-LDPEなどの誘導品設備が本格稼動を開始するまでにはまだかなりの日時が必要になるとの見方が市場では多く、このため輸入ポリオレフィンの価格はなおしばらく強含みで推移するのではないかと見られている。 |