2005年03月29日
BASF 熱可塑性ポリウレタンが「ゴルフボール」の性能拡大
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:BASF

 BASFジャパンは29日、熱可塑性ポリウレタンエラストマー「エラストラン」が、ダンロップブランドを展開しているSRIスポーツ社(本社:兵庫県神戸市、馬場宏之社長)のゴルフボール「スリクソン Z-UR」の性能を大幅に拡大したと発表した。同ボールは3月27日から発売開始している。

 「スリクソン Z-UR 」はゴルフボールとして、コアの部分と中層部分、表面カバーの3層構造からなっている。「エラストラン」はこのうち表面カバー部分に使用している。ウレタン素材特有の優れたスピン性能とソフトなフィーリングを残しながら、従来のウレタンカバー品では不可能だった高い飛距離性能を実現した。

 「エラストラン」は、BASFジャパンが独自に開発した純国産の熱可塑性ポリウレタンエラストマーで、汎用エラストマーと比較して耐摩耗性に優れ、機械的強度が2ー4倍と高く、さらに硬度と弾性を持ち、特に低温での伸延性や衝撃強度に優れている特徴がある。電気ケーブル、ホース、チューブ、シート、フィルム、自動車産業用、スポーツシューズ、建築用など広い分野に用途を持っている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1112081458.pdf