2005年03月30日
ナフサ全体の2月の輸入通関価格は3万200円に
昨年12月と今年1月の契約価格の下降が寄与
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が30日に集計した2月の輸入通関速報によると、ナフサ全体の2月の総輸入数量は227万2,000キロリットル、総輸入金額は686億9,400万円となった。1キロリットル当たりの加重平均価格は3万236円ということになる。
 
 2月の輸入平均単価を前月の確報値に比較すると、同1,407円(約4.4%)の値下がりとなる。昨年12月から今年1月前半にかけての契約価格が原油のスポット相場の軟化に連動して下降したことによる。もっとも、前年同月に比べると逆に4,101円(約15.7%)の値上がりとなる。
 この結果、輸入数量の1月との合計は502万5,000キロリットルに、また金額の合計は1,558億1,476万円となった。平均単価は3万1,000円ということになる。国産ナフサ価格は3万3,000円となる。昨年10〜12月期に比べると1,990円安い。しかし昨年1〜3月期に対比すると5,400円高い。
 
 3月の輸入価格は、1月中旬以降の契約価格が大幅に跳ね上がっているので、1月と2月を大きく上回る見通しにある。
 なお、2月の船積み国別の輸入通関量のうち最大規模となったのはUAEの32万キロリットル。以下はサウジアラビアの27万8,000キロリットル、韓国の24万5,000キロリットル、クウェートの21万7,000キロリットル、シンガポールの19万キロリットル--等の順となっている。