2005年03月31日
プライムポリマー、明日から営業活動を開始
08年までに年間100億円の統合シナジーを創出
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:出光興産、三井化学

 三井化学と出光興産のポリオレフィン事業部門の統合新会社「プライムポリマー」がいよいよ明日4月1日に営業活動を開始する。
 
 新発足する「プライムポリマー」の資本金は200億円(三井化学65%、出光興産35%)。本社は東京都港区東新橋1-5-2の汐留シティーセンター内。社長は木村峰男氏。副社長は濱田眞治氏。従業員数は900人。当面の年間売り上げ高は、04年度における両社のポリオレフィン部門の売上げ高の合計である2,400億円となる見込み。
 生産拠点は、市原、姉崎、大阪の3工場と関係企業の徳山ポリプロ、宇部ポリプロ、日本エボリューの計3社それぞれの保有工場。保有設備の生産能力はPP(ポリプロピレン)が年産136万トン、PE(高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンの3品種)が同71万4,000トンの合計同207万4,000トン。PPの設備規模は国内第1位、PEは第2位。
 
 同社では当面の最重点施策である(1)合理化効果の早期実現(2)事業構造の抜本的改革(3)成長市場の獲得--3項目のクリアによって08年までに年間100億円の統合シナジーを創出していく考え。
 
 営業部門は、[ポリプロ自動車材事業部][ポリプロ産包材事業部][ポリエチレン事業部]の3事業部で構成。うち[ポリプロ自動車材事業部]はの、また[ポリプロ産包材事業部]はの、そして[ポリエチレン事業部]はのそれぞれ下部組織で編成される。支店は名古屋と大阪の2ヶ所。福岡に営業所を持つ。
 
 営業部門以外の組織は[企画管理部][研究開発部][生産・SCM部]の3部で構成。うち[企画管理部]はとで、また[研究開発部]はによって構成される。一方[生産・SCM部]はとを擁し、合わせて市原など3工場と関係会社3社の最適生産活動を担当していく。