2005年03月31日
宇部興産次期社長に田村専務昇格、常見氏は会長に
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産は31日、常見和正社長が取締役会長となり、後任に建設資材カンパニープレジデントの田村浩章取締役(専務待遇)の昇格が内定したと発表した。6月29日の取締役会で正式決定する。

 田村氏は昭和41年京都大学工学部卒、入社。社内では一貫してセメント事業畑を歩いてきた。同社としては初のセメント畑出身社長となる。

 記者会見した常見社長は「中期経営計画が二期目に入り、今3月期決算では、期待以上の業績があげられそうだ。化学を中核とした将来の経営に道筋をつけることができた」と述べたあと、後任の田村氏について「化学部門の出身ではないが、それだけにフレッシュな目で見られる。リーダーシップもあり、勉強家だ」と語った。
 
 田村氏は「今年1月社長室に呼ばれた。晴天のへきれきだった。だが今の時代、会社の経営は1人でやるものではない。化学事業や機械事業には詳しいくないが、間違いのないリード、判断ができる体制でやっていくことが大切と考え引き受けることにした。業績はかなり改善したが、現状を最低のコミットメントラインとして、財務構造の改革と収益体質の強化を急ぎたい」と抱負を述べた。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=3338