2005年04月05日
クラレ 遮熱性能もつ「多層テント・シート膜材」発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレ

クラレは、アキレス(本社:東京都)から遮熱性能をもつ特殊なフィルムの供給を受け、クラレプラスチックス(本社:大阪市)が積層加工したテント・シート膜材「ヴァンクール」を開発したため、4月20日から全国販売する。

「ヴァンクール」は、太陽光などから出る放射熱を効率よく反射させる中空セラミックバルーンと、白色顔料を含有した「遮熱層」および「着色層」の特殊な多層構造を持った遮熱効果の高いテント・シート膜材。対象物を被うだけで、放射熱の中で暑さの原因となる近赤外線を効果的に遮り、侵入してくる熱を大幅にカットするため、対象物の温度の上昇を抑えることができる。

 同社の実験によると、屋根材に通常膜材を使用したパイプテントと「ヴァンクール」を使用したパイプテントを設営し時系列的に温度測定したところ、外気温が35℃を越えるような真夏日には、通常のパイプテント内では40℃をはるかに上回るような場合でも35〜40℃程度に抑えられ、最大7℃の差が発現した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1112677131.pdf