2005年04月05日
L-LDPEの輸入が一段と活発に
2月の通関量は史上最大の1万8,000トン
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 L-LDPEの輸入が今年に入って一段と活発になっている。1月の輸入通関数量は前年同月を26.5%上回って1万5,494トンとなったが、2月はさらに増えて前年同月比75.8%増の1万8,045トンに拡大している。2月の輸入量は月単位の史上最大規模である。
 
 同樹脂の輸入は03年に入ってからにわかに活発化、同年の年計が前年を8.8%上回ったのに続き04年トータルは18.9%もの高い伸びを遂げた。04年の総輸入数量は16万5,502トンで、史上最大規模となった。
 今年はその04年をさらに大きく上回る伸びを続けているわけ。1〜2月の合計は3万3,539トンで、前年同期を48.9%上回っている。
 船積みの国別ではトップがサウジアラビアで前年同期比27.8%増の8,444トン。以下はシンガポールの同2.36倍の6,648トン、タイの同53.0%増の6,283トン、米国の同0.1%増の6,055トン、韓国の同67.0%増の3,807トン--などとなっている。
 
 大幅増の最大の背景は、国内のL-LDPEメーカーが原料エチレン不足のため同樹脂の生産・出荷を抑制している点にあると見られる。もっとも、同樹脂の通関コードにはエチレン系エラストマーも含まれるので、特にシンガポールからの輸入の中にはエラストマーがかなり入っているのではないかと想定する向きもある。