2005年04月07日
プライムポリマーなど、“第5次”値上げを近く表明へ
ナフサの急騰に対応、キロ15円以上を打ち上げの公算
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 三井化学と出光興産の共同出資によるポリオレフィン専門企業「プライムポリマー」は来週末にもポリエチレンとポリプロピレンの全品種の値上げを表明することになりそう。原料ナフサの価格が4月到着分以降再び急上昇することが避けられなくたったことに対処してのもの。
 
 同社では、4〜6月期のナフサ価格がキロリットル4万円以上になると予想している。他のポリオレフィンメーカーも、原料価格の再高騰によって4月以降は再び採算割れに陥るのが確実の見通しなので、来週から再来週にかけて相次いで値上げの計画を打ち出すことになると見られる。

 プライムポリマーに取っては、今回が初めての値上げとなる。ただし、三井化学と出光興産は過去1年で4度の値上げを実施してきているので実際には通算で第5次の価格修正ということになる。
 
 上げ幅については、キログラム当たり15円以上を打ち上げることになるのではないかと見られる。実施時期は4月出荷分、つまりは20日前後からとする公算が濃厚。同社では、ポリオレフィンのうち自動車部品むけのポリピプロピレンについては、現在の半年単位の後決め決済方式を四半期単位に縮小するとともに、ナフサリンクベースの現在の基本価格の底上げも図りたい考え。