2005年04月07日
ナフサのスポット価格が再び最高値を更新
C&Fジャパン、三日連続500ドル台
【カテゴリー】:市況(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場が再び上昇してきた。日本の商社、石油精製企業、石油化学企業などが国際市場で契約するC&F価格は今週に入って三日連続でトン当たり500ドル台を記録している。

 三日間の平均は510ドルで、3月17日から22日までの間の501〜506ドルを抜いて史上最高値となった。原油のスポット相場のうちの北海ブレントの再騰に伴う北西欧のナフサ相場の急騰が大きく影響している。北西欧の最近のCIF価格は、先週末に500ドルの大台に乗って以降、506ドルから522ドルの間で推移している。

 直近の契約価格のナフサがわが国に到着するのはおよそ1ヵ月半から2ヵ月後となるが、その時点の為替が最近のレートと同じ(108円)と仮定すると、キロリットル当たりのCIF価格は3万8,300円となる。国産ナフサ価格は4万円強となる計算で、このためわが国の石油化学企業は再び各種誘導品の価格修正に踏み切らざるを得なくなる。