2001年10月10日
フラットヤーンの出荷、8月も低調
輸入品の圧力もあってか前年の9%減
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 フラットヤーンの出荷は8月も低調で、前年同月を9%下回る4,029トンとなった模様。土木建築工事の縮小に加えて、中国、韓国、東南アジア諸国等からの安価な製品輸入の増加が影響してのものと見られる。
 
 うち、日本フラットヤーン工業組合加盟のインサイダー分は3,249トンで13%減。一方のアウトサイダー分は780トンで18%増になったと推定されている。
 インサイダーの出荷のうちPP製品は1,237トンで17%減、HDPE製品は2,012トンで10%減となっている。PP製品ではフレコン袋、カーペット基布、梱包クロスの3分野の減少が特に目立つ。HDPE製品ではレジン袋と紙貼りクロスの縮小が大きく作用している。
 
 この結果、今年1~8月の累計はインサイダーとアウトサイダーの合計が3万6,374トンになったと推定される。前年同期を2%下回る規模である。うち、PP製品は1万5,362トンで7%減、HDPE製品は2万1,012トンで1%増となっている。
 
 なお、日本フラットヤーン工業組合の調べによると、輸入品(金具などの付属品を除外した本体のみの重量)の1~7月の累計は4万3,532トンで、前年同期を1%上回っている。