2005年04月11日
フラットヤーンの輸入比率が一段とアップ
04年は前年をさらに1ポイント上がって66.3%に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:その他

 日本フラットヤーン工業組合が集計したところによると、04年のフラットヤーンの総需要量に占める輸入比率は66.3%となった。前年の65.3%を抜く史上最高の輸入比率となった。
 
 これは、同年の国産品の総出荷数量がPP製品1万9,594トン、HDPE製品2万7,894トンの合計4万7,488トンとなったのに対して、同組合推定の輸入量が9万3,429トンとなったことによるもの。前年の実績に対比すると、国産品は2.0%増、輸入品は12.0%増ということになる。
 
 フラットヤーンの輸入は、もともとプラスチック加工製品の中でも特に輸入圧力が高く10年前の95年でもすでに43.1%という高い率に達していた。その後も拡大を一途をたどり98年には50%の大台に乗り、そして02年からは60%台で推移している。
 同組合の調べによると、最近の拡大の最大の要因は中国品の急増にある。04年の総輸入量のうちの8万3,085トンを中国品が占めている。占有率は88.9%にもなっている。かつて多くを占めていた韓国品と完全な逆転を果たしている。価格を武器にした対日攻勢を多くのユーザーが受け入れているためで、今後も国産メーカーは汎用品種では苦戦を強いられそう。