2005年04月12日 |
UMG ABS、日立化成からASA事業譲渡 |
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:日立化成工業、UMG ABS |
UMG ABS(宮本利雄社長)と日立化成工業(長瀬寧次社長)の両社は12日、日立化成のスチレン系耐候性(ASA)樹脂事業をUMG ABSへ譲渡するための譲渡契約を締結したと発表した。今年7月からUMG ABSで営業開始する。 ASA樹脂はABS樹脂の耐候性を改良するため、ブタジエンゴムをアクリル酸ゴムに置き換えた樹脂で、耐候性、耐薬品性に優れ、かつABS樹脂と同様な着色性、成形性、強度をもっている。主に自動車外装部品や建材などに使用されているが、環境に適した素材として需要が拡大している。 ABS樹脂大手のUMG ABSは、特殊化推進策としてこれまでASA樹脂事業の拡大を図ってきた。1昨年の設備改造と今回の事業譲渡により、ASA樹脂生産能力は国際的にもトップクラスとなる。 日立化成は、スチレン系樹脂事業の再編・強化に取り組んできたが、原料価格の高騰など事業環境は厳しく、これ以上の収益改善は困難と判断した。 日立化成は事業撤退に伴い、ASA樹脂製品の製造・供給を停止するが、一部の製品は切り替えを円滑に進めるため、UMG ABSから製造委託を受ける。商標は、UMG ABSのダイヤラック、UMGアロイなどに統合する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1113283800.doc |