2005年04月13日
フラットヤーンの出荷、2ヶ月連続で前年割れに
PP製品が一段と縮小、輸入品の増加が影響か
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:その他

 日本フラットヤーン工業組合がこのほど集計したところによると、フラットヤーンの2月の出荷数量はアウトサイダー分の推計を含めて3,892トンとなった。前年同月の実績を2.5%下回っている。1月の実績は前年同月比1.4%減の3,619トンであったので、2ヶ月連続の前年割れということになる。
 
 これは、今年に入ってPP製品の落ち込み幅がこれまで以上に拡大すると同時にHDPE製品の伸び率が縮小していることによるもの。
 フラットヤーンの昨年の年間総出荷量は4万7,488トンで、うちPP製品は1万9,594トン、HDPE製品は2万7,894トンであった。それぞれの前年比はトータルが2%増、PP製品が5%減、HDPE製品が7%増となっている。対する今年1月と2月の出荷量の合計は、全体が7,511トン、うちPP製品が3,083トン、HDPE製品が4,428トンとなっており、それぞれの前年同期比は全体が2%減、PP製品が同11%減、HDPE製品が6%増と大きく変化している。
 これには、中国を中心としたアジア諸国からの輸入の拡大が強く影響していると見られる。最近ではPP製フレコンとHDPE製クロスシートの輸入が特に活発になっており、いずれも両品種の最大消費分野なだけに国産メーカーが大きく圧迫されていると分析する関係者が多い。