2005年04月14日
プライムポリマー、ポリオレフィンの価格改定を発表
5月1日からキロ15〜20円の幅で引き上げ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:プライムポリマー

 プライムポリマーは14日、各種ポリオレフィンの販売価格を5月1日の出荷分からキログラム当たり15〜20円引き上げると発表した。対象品種は、HDPE(高密度ポリエチレン)、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)の計4品種。アップ率は10〜15%となる。
 
 値上げの理由としては、4月以降の当分の間のナフサの入手価格がキロリットル当たり3万8,000〜4万円に跳ね上がることが確実視されること、それに伴いオレフィンのみならずオクテンやヘキセン1など副原料や副資材も軒並み高騰するのが必至なこと、両親会社の三井化学と出光興産がそれぞれこれまで取り組んできた価格修正のうち未達成の部分がいまだに残っていること--等を挙げている。14日から需要家各社の説得に乗り出す。
 
 三井化学、出光興産、日本ポリエチレン、住友化学などポリオレフィン各社は、原料ナフサの高騰に対処してこの1年あまりの間に合計4度にわたる価格修正を実施してきた。しかし加工メーカーなど需要家の抵抗が強く、このため各社の達成率は当初の目標を下回っており、品種によってはいまなお採算割れから脱却できないでいるものも少なくない状況にある。そうした中で3月以降のナフサの国際スポット相場が再び急上昇してきたことから、ポリオレフィン各社とも再度価格改定に踏み切らざるを得ないとして実行計画の煮詰めに入っていた。
 ポリオレフィンメーカーの間では週明け以降に再値上げを表明するところが相次ぐのではないかと見られる。