2005年04月18日
旭化成ケミ、SMの国内の取引条件を改定へ
“ACP”見合いの先決め方式で需要家を説得
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

 SM(スチレンモノマー)のトップメーカーの旭化成ケミカルズは、原料ベンゼンの価格決定方式が4月からアジア市況重視の月極め・先決め方式に切り替えられたことに対応してSMの国内価格の決定方式についても新たなフォーミュラーを採用していくことになった。現在、需要家各社に計画内容を説明するとともに受け入れ方を説得中だが、多くのユーザーから基本的同意が得られつつあるという。

 同社が実現したいと考えている新たな価格決定フォーミュラーは、これまで構成要素の一つに取り上げてきたベンゼンの米国コントラクト価格(USCP)に換えてアジア地域の価格(ACP)を採用、またもう一方の構成要素としてきたナフサ価格をエチレン価格に置き直したうえで、四半期単位の先決め方式に改めるというもの。原料ベンゼンとエチレンのアジア市況の変動に機敏かつ的確に対応していくというのが基本的な狙いと見られる。需要家の間でもより合理的と評価する向きが増えており、他の化成品メーカーでも同様の内容の改定にチャレンジするところ相次ぐことになりそう。