2001年10月09日
BASF,マレーシアに一大拠点、ブタンジオール来年内完成へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF

 アジア各地で積極的に事業展開しているBASFは、マレーシアで国営石油会社ペトロナスと合弁のBASFペトロナス・ケミカルズ(BASF60%ペトロナス40%)が計画している大規模な化学拠点建設が順調に進み、2002年4Q(10~12月)にはブタンジオール・コンビナートも完成する予定であることを明らかにした。

 BASFペトロナス社は、同国クアンタン州ゲベン地区に大規模拠点を建設中で、すでに2001年7月に完成した粗アクリル酸、ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸の4プラントからなるアクリル酸複合コンビナート(アクリル酸年産16万トン)がフル操業している。

 続いて今春には合成ガス、オキソアルコール(年産25万トン)、無水フタル酸(同4万トン)、可塑剤(同10万トン)の各工場が操業入りし、周辺各国へ向け供給を本格化している。

 さらに耐熱性エンプラPBT(ポリブチレン・テレフタレート)や、溶剤THF(テトラビドロ・フラン)の主原料となるブタンジオール年産10万トンの大型プラントの建設が進み、2002年4Qには操業入りの予定。同社ではこれらの工場建設に9億ユーロを投入したとしている。