2005年04月22日
昭シェルのブラジル・バイオ発電「CDMプロ」承認
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:昭和シェル石油、経済産業省

 経産省は、昭和シェル石油がブラジルで進めているバイオマス発電計画が、京都メカニズムに基づく「CDM(クリーン開発)プロジェクト」として承認されたと発表した。

 「CDMプロジェクト」というのは、先進国と途上国が共同で事業を行い、それによるCO2削減分を投資国(先進国)が自国の目標達成に利用できる制度(京都メカニズム)。地球温暖化対策の一環として設けられた。

 昭和シェル石油は、ブラジルの製紙会社、セルロース・イラニ社が製紙工場の増強にあたって計画している、9.43MVのバイオマス発電設備の新設を支援する。

 化石燃料依存度の大きいグリッド発電から、カーボンニュートラルなバイオマス発電システムに転換することで、温室効果ガス排出量を削減する。木材などが埋められていた場合に発生したであろうメタンガスの発生を抑制する効果もある。同計画によるCO2排出削減量は、年間18万トンと推定されている。