2005年04月22日
プラ製容器包装の今年度の再商品は23%増の見通し
契約事業者数は10社増えて84社に
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 (財)日本容器包装リサイクル協会は21日、産業構造審議会の廃棄物・リサイクル小委員会に対してプラスチック製容器包装の17年度の再商品化(リサイクル)見通しを説明した。それによると、同協会が3月末までに再商品化事業者との間で結んだ17年度の契約総数量は前年度の実績見込み量を22.9%上回る57万6,333トンとなっている。全国の市町村から同協会が17年度中に引き取る分別収集プラスチック製容器包装の総数量も同じく57万6,333トンである。再商品化の契約事業者数は84社で、前年度より10社多い。
 
 総契約数量の57万6,333トンのうちの57万4,657トンが白色の発泡スチロール製食品用トレイ以外のプラスチック製容器包装(その他プラスチック製容器包装)。残りの1,676トンが同トレイ。
 その他プラの手法別契約数量は、コークス炉化学原料化が19万5,285トン(全体の34.0%)、材料リサイクルが18万9,600トン(同33.0%)、合成ガス化が10万8,961トン(同19.0%)、高炉還元剤化が6万6,437トン(同11.5%)、油化が1万4,374トン(同2.5%)--となっている。一方の同トレイは全量が材料リサイクルされる計画。
 
 また、PETボトルの再商品化契約量(市町村からの引き取り数量も同じ)は17万6,843トンで前年度の実績見込みを7.6%下回る規模にとどまる。容器包装リサイクル法の施行後初の前年割れとなる。事業者数も59社が48社に減る。全体の98.1%の17万3,455トンがフレークに再加工される。残り1.9%の3,388トンがポリエステル原料化される。
 
 再商品化事業者による再商品化落札価格は、その他プラがトン当たり平均8万5,200円(最高値は16万4,200円、最低値は5万8,000円)、同トレイが5万8,340円(同44万4,000円、同3万1,000円)、PETボトルが1万3,600円(同12万4,000円、同800円)--となっている。最高値はいずれも遠隔地に立地する事業者の船賃など輸送費によるもの。その他プラの内訳は、材料リサイクルが10万9,300円(同16万4,200円、同7万3,000円)、油化が8万8,300円(同9万7,800円、同7万8,800円)、高炉還元剤化が8万3,500円(同14万7,400円、同6万6,500円)、コークス炉化学原料化が6万9,800円(同11万8,000円、同5万8,000円)、合成ガス化が7万1,600円(同8万900円、同6万7,200円)。材料リサイクルの落札価格が他を大きく上回っている点が注目される。