2005年04月22日
東レ 炭素繊維の自動車車体への実用化加速
世界初・成形時間を大幅短縮
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:東レ、日産自動車

 東レは22日、炭素繊維を用いた複合材料(CFRP)について、自動車車体など大量生産可能な高速成形技術の確立に世界で初めて成功したと発表した。炭素繊維と組み合わせる樹脂の加工特性を向上させ、成形時間を10分以下と従来の15分の1に大幅短縮させた。自動車の量産化につながるとしている。

 CFRPは、同強度のスチールに対して重さが約半分、アルミと比較しても3分の1と軽く、5倍の引張り強度を有している。このため自動車の衝突安全性向上と、軽量化による低燃費化に高い効果を発揮すると期待している。

 同社は、2003年からNEDOの委託を受け、日産自動車と共同で「新工法」を開発した。2008年度までに安全設計技術やリサイクル技術など次のテーマを解決し、自動車車体材料市場への本格展開を目ざす。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1114161847.pdf