2005年05月06日
PPフィルムの3月の出荷、10ヶ月振りの前年割れ
1〜3月期合計はかろうじて前年並みに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が集計したところによると、同フィルム(OPPならびにCPP)の3月の総出荷数量は3万7,311トンで、前年同月を0.8%下回った。うちOPP(PP延伸フィルム)は2万3,943トンで同0.2%減、CPP(PP無延伸フィルム)は1万3,368トンで同1.8%減となっている。
 
 OPPは14ヶ月振り、CPPは10ヶ月振りの前年同月割れ。合計の前年割れも10ヶ月振りのこと。両品種がともに久方ぶりで前年同月を下回ったのは、OPPの食品包装以外の分野とCPPの食品包装向けがいずれも不振であったため。
 OPPの食品包装向けは3.2%増で、13ヶ月連続の前年同月超えとなった。しかし繊維向けが14.4%、その他向けが1.5%それぞれ縮小したためOPPトータルではわずかながら前年を割り込むかたちとなった。CPPの食品包装向けは2.3%減で、8ヶ月振りの前年同月割れとなった。
 
 この結果、1〜3月期の総出荷数量は10万769トンとなった。前年同期を2.0%上回っている。うちOPPは6万4,387トンで同2.7%増、CPPは3万6,382トンで同0.7%増となっている。最大消費分野である食品包装向けはOPPが4万5,745トンで同5.4%増、CPPが3万819トンで同0.5%増とともに前年を上回っている。PPフィルム全体ではOPPの食品包装向けが引き続き好調な点が注目されるところ。