2005年05月09日
樹脂製容器包装の再商品化、04年度も順調に拡大
PETボトルは18.8%増、プラ製容器包装は20.8%増に
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 (財)日本容器包装リサイクル協会が集計したところによると、容器包装リサイクル法に基づく合成樹脂製容器包装の04年度(04年4月〜05年3月)の再商品化(リサイクル)数量はPETボトルもプラスチック製容器包装もともに引き続き順調に拡大、前年度の実績を大きく上回った。
 PETボトルの総リサイクル量は14万7,697トンで前年度比18.8%増、プラスチック製容器包装は30万9,537トンで同20.8%増となっている。プラスチック製容器包装のうち1,023トンは白色発泡スチロール製食品用トレイで占められている。同トレイの前年度比は0.1%増にとどまっている。前年度並みに終わっているのは、使用済みトレイの多くがトレイメーカーによる自主回収によってリサイクルされているためと見られる。同トレイを除くいわゆるその他プラスチックは30万8,515トンで前年度を20.9%上回っている。
 
 同協会による容器包装リサイクル法に基づくリサイクル活動は、PETボトルが8年目、プラ製容器包装が5年目。それぞれの04年度の実績を初年度の実績に対比すると、PETボトルは17.6倍、プラ製容器包装は70.6%増となる。
 
 04年度の実績をリサイクル手法別に見ると、PETボトルではボトル化の伸びの大きさが目を引く。前年度の実績の2.06倍に達しており、全体に占める構成比は前年度の9.1%から15.8%に拡大している。
 一方のプラ製容器包装のほとんどを占めるその他プラの中では、合成ガス化の伸びの大きさが注目される。前年度を85.9%上回っており、構成比は前年度の11.0%から16.9%に拡大している。その他プラは全量が材料リサイクルされている。
 
 PETボトルとその他プラの04年度における手法別リサイクル数量は別表の通り。

【関連ファイル】
その他プラの04年度リサイクル実績表
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1115605629.xls

PETボトルの04年度リサイクル実績表
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file2_1115605629.xls