2005年05月10日
ナフサの4月契約分の価格、依然として高水準
5〜6月入着のCIF価格は3万6,000円弱の公算
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の大手商社や石油精製企業等が4月中に国際市場で契約したスポットもののナフサ価格の平均はC&Fトン当たり477ドル前後となった模様。3月の平均は前月を約12%上回って最近では異例の高水準となったが、4月はそれをわずか1%強下回るにとどまったと見られている。
 
 センターの多くは、プレミアム価格が上乗せされる長期契約分を加えた場合の5〜6月到着時のCIF価格はおよそ483ドルになると想定している。為替を現在と同じ1ドル=106円と仮定すると、1キロリットル当たりの円単位の輸入CIF価格は3万5,600円ということになる。輸入ナフサの炉前価格と国産ナフサ価格はともに3万7,600円となる見通し。3月の契約分の4〜5月の入着価格は3万6,400円、炉前と国産ナフサの価格は3万8,400円になると想定されるので、仮に5月の契約価格が3〜4月を下回っても、4〜6月期の輸入価格と国産ナフサ価格が1〜3月期の3万1,200円と3万3,200円を大きく上回ることになるのは確実の状況にある。