2001年10月04日 |
中国の樹脂輸入、8月もポリオレフィンが著増 |
日本品はPVCを除き一段とシェアが縮小 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社の調べによると、中国による汎用樹脂の輸入通関数量は8月も一部の樹脂を除いて引き続き前年同月を上回った。中でもポリオレフィンの伸びの大きさが目を引く。LDPEは65.7%、HDPEは72.1%、PPは42.7%それぞれ前年同月を上回っている。 一方、国別の実績では、サウジアラビアやシンガポールといった“ポリオレフィン新興国”の台頭が目立つ。韓国や台湾も引き続き積極的に対中輸出に取り組んでいう様子がうかがえる。それに対して日本品はPVCを除いて軒並みシェアが低下している。 PVCでは依然として日本品がトップの座を維持している。しかし他の樹脂では、トップ3に入っているものが皆無の状況だ。LDPEでは8位、HDPEとPSでは5位、PPでは6位、EPSでは7位、ABSでは4位にとどまっている。1~8月の累計についてもおおむね同じことが言える。かつては、中国を始めとしたアジアの市場の多くは日本品で占められていたが、いまや主役はどんどん他の勢力に移っていると言える。 中国よる各樹脂の輸入の8月ならびに1~8月累計の実績は以下の通り。かっこ内は前年比。 《8月》 [LDPE]= 250,283トン(165.7%) [HDPE]= 169,648トン(172.1%) [PP] = 188,764トン(142.7%) [EPS] = 15,423トン( 84.7%) [PS] = 123,681トン(105.0%) [ABS] = 142,999トン( 98.2%) [PVC] = 157,741トン(106.5%) 《1~8月累計》 [LDPE] =1,579,944トン(160.0%) [HDPE] =1,113,322トン(156.8%) [PP] =1,419,559トン(131.5%) [EPS] = 109,919トン( 85.7%) [PS] = 884,306トン(103.0%) [ABS] = 947,134トン( 99.3%) [PVC] =1,311,780トン(149.9%) |