2005年05月12日
BP/上海石化のエチレン装置、稼働率が上昇
PEプラント等の誘導品設備が本格運転入り
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、中国のBP/上海石化(SECCO)が3月に完成した年産90万トン能力のエチレンプラントは4月末から稼働率が順調にアップ、直近の操業率は90%近くになっている模様。
 これは、同プラントに先行するかたちで建設されたもののスタート時の操業がスムースにいかずノーマル運転入りが大幅に遅れていた多くの誘導品設備がここにきて相次いで本格操業に入ったことによるものと見られている。年産50万トン能力のSM装置、同60万トンのL-LDPEとHDPEのスイングプラント、同25万トンのPP設備、同26万トンのAN設備--などが80%から90%の稼働率で操業中の模様。同12万トン能力のメタセシス設備も試運転中。
 
 このため上海地区のエチレンの需給バランスは着実に改善されつつあり、各種誘導品設備の稼働率がさらに上がっていけば完全に均衡することになると多くの商社では予想している。 中国では、このBP/上海石化に続いてBASF/揚子江石油化工が南京に同60万トン能力のエチレンプラントとPEやEG等の誘導品設備を完成して試運転に入っている。