2005年05月12日
エチレンの4月の生産量、前年比1.1%減の58万トン
稼動率は今年に入って最も低い98.2%に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局が12日にエチレンセンター11社の4月の生産速報を集計したところによると、4月の総生産量は57万9,500トンとなった。前月の実績を9.9%、前年同月を1.1%それぞれ下回っている。
 
 エチレンの月間生産量が60万トンの大台を割り込んだのは今年に入ってから4月が初めて。これには、山陽石油化学が水島工場の年産44万3,000トンプラント(定修スキップ年では50万4,000トン)を、また東ソーが四日市工場の同49万3,000トンプラント(同52万7,000トン)をそれぞれ定修のため約1ヶ月間運休したことが大きく作用している。
 他のセンターの平均稼働率は98.2%であった。今年に入ってからでは最も低い。前月を1.0ポイント下回っている。ただし前年同月に対しては0.3ポイント高い。
 
 この結果、今年1月からの累計は速報ベースで252万3,700トンとなった。前年同期の実績を0.8%下回っている。