2001年10月04日
「塩ビ管の設備処理必要」展望研検討終る
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:積水化学工業

 塩ビ管産業の今後のあり方を検討するため「将来展望に関する研究会」(座長、大久保尚武積水化学工業社長)を開催してきた経産省化学課は3日、最終回となる第3回会合を開き報告書案作成に向けての最終論議を行った。
 塩ビ管産業を取り巻く事業環境はかってなく厳しく、メーカー11社の生産能力67万3,000トン(3月末現在)に対し、生産実績は47万9,800トンで、各社の平均稼働率は71%と低迷している。需要もなお長期減少傾向が続くとみられている。
 将来展望研究会はこうした状況を踏まえて、業界がかかえている課題や対応策を検討してきた。最終報告書は11月上旬まとまる見通しだが、これまでに「アライアンスや過剰設備処理などの抜本的な対策が必要」との点で一致しているところから、報告内容にもこうした点が盛り込まれるとみられる。