2005年05月13日
三菱レイヨンの中国のMMAシート工場が完工
6月から営業運転、生産拠点が日本とタイ合わせて3ヵ所に
【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンが中国・江蘇省南通市郊外で子会社「三菱麗陽高分子材料有限公司」を起用して建設中であったMMAシートの製造工場がこのほど完成し、試運転に入った。
 設備能力は年産2万トン。同3,500トン能力の塗料用アクリル樹脂設備も同時に完成した。ともに6月から本格操業を開始することになりそう。
 
 今回完成したMMAシート工場は、三菱レイヨン特有の連続法プロセスによって注型板を製造するためのもの。中国では初めての連続法注型板工場となる。
 これで中国における同社のMMA系製品工場は、98年稼動の「蘇州三友利化工有限公司」の同5,000トン能力のBMA工場と03年12月から同じく南通で稼動中の「南通麗陽化学有限公司」による同4万トン能力の成形材料工場を合わせて3工場となった。
 同社では、これらに続いて原料モノマーも現地で生産すべく広東省恵州で同9万トン能力の工場を建設中。完工は来年6月の予定。それまでの間の必要モノマーは、日本から輸出する。また、不足分は米国と英国の同モノマーメーカーから手当てしていくことにしている。
 
 今回の新工場の完成によって三菱レイヨンのMMAシートの総設備能力は、日本の同4万600トン、タイの6,000トンと合わせて同6万6,600トンとなった。