2005年05月13日 |
中国からの樹脂の引き合い、連休明けも低調 |
日本等輸出各国の価格維持策も不調に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社ならびにポリオレフィン各社によると、中国からの引き合いは労働節明け後も依然として低調な状態が続いている。 台湾、韓国、日本、シンガポール、サウジアラビア等々の対中輸出各国は5月下旬から月末にかけての契約価格を何とか4月並みのレベルにとどめたいと考えているが、中国の樹脂加工企業やトレーダ各社の抵抗が強いため値下げを余儀なくされつつある。 直近の決着価格の平均は、HP-LDPEがCFRトン当たり(以下同)1,220〜1,240ドル、L-LDPEが1.050〜1,060ドル、HDPEが1,030〜1,050ドル、PPホモポリマーが1,070〜1,100ドルとなっている。 連休前の各国のオファー価格を50〜60ドル、また4月分の契約価格を80〜90ドル下回る水準である。中国の加工企業やトレーダの多くは、最近のオレフィンのアジア相場の下降状況から推してポリオレフィンの価格がもう一段引き下げられる可能性はかなり強いと判断しているようで、このため5月分の価格交渉にはこれまで以上の強腰で臨んできているという。 しかも大手商社の中には、契約数量が前年の同じ時期の半分にも満たないというところが多い。各社とも、中国国内の在庫がどのていどの規模なのかがはっきり掴めないのが悩みだとしている。 |