2005年05月16日
ナフサのスポット価格、弱含みで推移
日本勢の先週の契約価格の平均は433ドル
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋によると、ナフサの国際スポット相場は先週も各地で弱含みで推移した。

 日本の商社や石油企業あるいは石油化学企業等が国際市場で契約したスポットもののC&F価格は、トン当たり433ドル前後となった模様。前の週の平均をおよそ8ドル下回ったと見られる。今年に入ってのピークである4月第1週の平均に比べると72ドルの下降となる。今年に入ってからのボトムの1月第1週に比較すると、なお45ドル高い。

 北西欧のCIF価格は421ドルとなっている。ただし、前の週に対する下降幅は4ドルにとどまっている。とはいえ、今年のピークの4月第1週に比較すると下降幅は80ドル安い。

 いずれも原油のスポットものの相場が軟化傾向にあることに連動してのもの。ただし多くの商社や石油企業は、原油のスポット相場が中長期にわたって続落する可能性は低いのでナフサのスポット相場が大きく下がり続けることにならないと予想している。