2005年05月17日
PPの価格交渉が進展、一部では決着も
今週末にはフィルム分野で最終的な煮詰めに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:日本ポリプロ、プライムポリマー

 日本ポリプロ、プライムポリマーなどPP(ポリプロピレン)メーカーが需要家各社との間で進めてきた“第5次”値上げ交渉がここにきて急速に進展してきた。多くの需要家が当面の同樹脂の需給が引き続きタイトバランスで推移すると判断、必要原料の確保のためにはある程度の値上げを受け入れざるを得ないとの考えに傾いてきたことによるもの。
 
 日用雑貨メーカーをはじめ、需要家の中にはすでに受け入れを表明しているところもある。今後は、今週半ばから週末までに相次ぐ見通しとなっている大手フィルムメーカーとレジン各社の交渉の行方が最大の焦点となる。OPPやCPPメーカーは、受け入れの条件として上げ幅の大幅な圧縮を要求する構えにあり、それにレジン各社がどのように対応するかが注目される。多くのPPメーカーはキロ15円から20円の値上げを打ち出しているが、ユーザーの多くは15円以下に圧縮したいとしている。