2005年05月18日 |
中国の化成品の輸入、1Qは樹脂同様に低調 |
日本品は不振が特に顕著、ほとんどが前年割れ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による化成品の第1・四半期における輸入通関数量は、合成樹脂同様に極めて低いレベルとなった。合計8品目のうち前年同期を上回ったのは3品目だけとなっている。うち日本品は特に低迷振りが顕著で、8品目中7品目が前年同期を下回っている。 第1・四半期(1〜3月期)の中国による主要化成品の輸入通関数量とそれぞれの先年同期比は、SM=76万8,422トン(97.6%)、EG=87万9,161トン(112.2%)、VCM=22万8,664トン(82.7%)、AN=7万3,001トン(83.5%)、PTA=160万792トン(114.0%)、PH=6万5,372トン(59.8%)、エチレン=3万5,521トン(268.7%)、プロピレン=5万4,889トン(80.5%)となっている。 ポリエステル原料とエチレンは引き続き活発に持ち込まれたものの、他の化成品は1〜2月の不振が特に大きく響いてマイナス成長となったいる。 うち日本品の実績は、SM=28万1,337トン(86.2%)、EG=5万5,947トン(95.9%)、VCM=16万1,107トン(91.4%)、AN=1万5,747トン(76.1%)、PTA=14万9,033トン(76.9%)、PH=3,279トン(82.7%)、エチレン=1万875トン(666.2%)、プロピレン=1万7,371トン(48.1%)となっている。前年同期を上回ったのはプロピレンだけで、誘導品は全て前年を割り込んでいる。 これまで中国向け輸出の拡大に救われてきた日本の石油化学業界だが、今後もこれまでと同じように伸び続けると期待してよいかとなると疑問といえそうだ。 |