2005年05月19日 |
日本ゼオン、新3ヵ年計画(05−07)を策定 |
高機能材料事業の売り上げ55%へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
日本ゼオンは18日、05年3月期決算を発表した席で古河直純社長が、05年度を初年度とする新中期経営計画「PZ−3」(プラウド・ゼオンー3)を明らかにした。 「04年度は売上高、営業利益、経常利益が過去最高になり、5期連続の増益も達成した」と前置きし、新3ヵ年計画では04年の売上高(連結)2,314億円、営業利益193億円を「05年度には同2,415億円、同230億円、さらに07年には同2,700億円、同330億円にする」とした。 この中で高機能材料事業構成比を04年の45%から05年には49%、07年には55%に引き上げる。ROEを各10.5%、13%、16%に高めるとしている。 投資戦略は2010年を見据えて、新事業拡大へ戦略的投資を行う。3ヵ年で650億円を投入する。対象はその80%をフラットパネルディスプレイなどの表示分野、半導体を中心とするコンピュータ分野、DVDなどのストレージの記録分野、光ファーバー・絶縁材料などの通信分野、電池材料のエネルギー分野の5分野。 生産戦略では、安全・安定生産を徹底追求し、工程安定化、高度制御、工場活性化などの現場力強化を目ざす。グループの力を結集し、3年間で120億円のコストダウンを実現する。また自己株購入などにより財務体質を強化する。 経営戦略としては、経営資源の選択的重点配分を行う。エラストマー素材事業の安定的な利益確保、高機能材料事業の飛躍的な事業拡大、研究開発戦略の本社集中・スピードアップなどにより、企業価値を向上させる。なお、液晶パネル用光学フィルム「ゼオノア」は3年間で5倍、光学材料は10倍に引き上げる。 |