2001年10月03日 |
プラ協、13年度の技術開発支援テーマを決定 |
廃プラリサイクル技術開発に合計700万円 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会 |
プラスチック処理促進協会は3日、平成13年度の技術開発支援テーマを決定したと発表した。対象に選ばれた支援テーマは2件。支援総額は700万円となる。 対象テーマの一つは、「ポリ塩化ビニル系廃プラスチックによる環境浄化技術に関する研究」。提案者は九州大学機能物質科学研究所の持田勲教授。同プラスチックを400度C付近で過熱、脱塩素化、ピッチ化し、さらに紡糸・不溶融化処理を施して炭素繊維に成形したあと400~1100度Cで加熱して高活性炭素繊維を生成するというのが技術の概要。研究総額は1,500万円。同協会ではこのうちの450万円を支援する。 もう一つは「廃棄古畳の畳床ポリスチレンフォームからポリスチレンの再生とそれを利用した製品の開発」。提案者は、化学畳総合リサイクルセンター(鈴木秀五郎理事長)。溶剤法(ゲル化剤)によって異物を除去してPSを回収し、化粧棚用途に再生利用する実用化技術を開発しようというもの。研究総額は433万円。同協会の支援額は250万円である。 プラスチック処理促進協会は、廃プラスチックの処理・再資源化をより積極的に推進する施策の一つとして平成4年度から企業、大学、研究機関、団体等が取り組む廃プラスチックリサイクル技術開発を資金面で支援してきている。これまでに延べ300件の応募があり、支援累計件数は今年度分を含めて42件、支援累計総額は1億5,085万円となっている。 今年度の募集に対しては26件の応募があった。内訳は、リサイクル技術の開発が15件、再生品の用途開発が7件、焼却技術等の開発が4件。応募数は、企業からが13件、大学からが1件、研究期間・団体からが3件となっている。 |