2005年05月23日 |
サウジ、ナフサの割増金を引き下げ |
今年下期分のA-180はトン14ドルに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況) 【関連企業・団体】:なし |
日本の商社や石油精製企業ならびに石油化学企業などがサウジアラムコとの間で進めてきた今年下期(7〜12月期)分のナフサのプレミアム価格交渉がこのほど決着した。 新たなプレミアム価格は、軽質NGL(A-180)がトン当たり14ドル、フルレンジナフサのラビーグ積みが同9.75ドル、ジュベール積みが同8.0ドルに決まった。いずれも、プラッツ・オイルグラムの日本着の中値からサウジ-日本間のフレートを引いた価格に上乗せされる。この結果、サウジの日本向けナフサのプラミアムは昨年下期分をピークに3四半期連続して引き下げられることになった。 これらを今年上期分に比べると、A-180は同3ドル、フルレンジナフサはともに同2.5ドルの引き下げとなる。引き下げ率はA-180が17.6%、フルレンジナフサのラビーグ積みが20.4%、ジュベール積みが23.8%ということになる。韓国などアジアの主要輸入国も同様のレベルの引き下げでサウジ側と合意した模様。 今回の交渉では、今年上期分並みに据え置きたいとするサウジアラムコ側と大幅な値下げを求める日本側とが激しく対立したが、結局は双方がお互いに歩み寄って妥協点を見出して決着した。 昨年1年間にわが国が海外から輸入したナフサの総数量は2,946万3,958キロリットルで、うち最も多かったのは韓国品の482万3,736キロリットルであった。全輸入量の16.4%を占めている。サウジアラビアからの輸入量は422万6,214キロリットル。全輸入量に占める構成比は14.3%、シェアランクはUAEに続く第3位となっている。 |