2005年05月24日
SMの4月の出荷、わずかながら前年同月超え
国内向けの微減を輸出の増加が補う
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(行政/団体、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会の集計によると、スチレンモノマー(SM)の4月の総生産量は23万4,478トン、総出荷量は26万7,934トンとなった。出荷の内訳は国内向けが15万8,480トン、輸出が10万9,454トンとなっている。
 
 これらを前年同月の実績に対比すると、生産は6%増、国内向け出荷は1%減、輸出は3%増、出荷計は1%増ということになる。国内向け出荷は、PSとABS向けこそ好調であったものの他の分野が軒並み不振であったためトータルではわずかながらも前年同月割れとなった。今年に入ってからの4ヶ月とも前年同月割れとなっている。
 一方の輸出は、3月ほどの伸びではなかったものの4月も前年同月を上回ったため国内向けの落ち込みをカバーできた。
 月末在庫は前月比9%減となった。前年同月比は34%もの増加となるが、前年同月が異常に低い水準であった点を考慮すると過大とは言えないと指摘する向きが同業界には多い。
 1〜4月の累積は、生産が107万8,493トン、出荷が112万922トン、うち国内向け出荷が65万1,724トン、輸出が46万9,198トン--となる。前年同期比は生産が横並び、出荷計が2%減、うち国内向けが4%減、輸出が横並びとなる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1116900889.tif