2005年05月24日
ナフサのスポット相場、先週の平均も若干下降
3週連続値下がりも下降率は原油を大幅に下回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、ナフサの国際スポット相場の先週の平均は極東向けも北西欧向けもともに前の週をわずかながら下回った。4月第4週をピークに3ヶ月連続の下降である。ただし下降率は、原油のスポット相場のそれを大幅に下回っている。
 
 極東向けのうち日本の商社や石油精製企業等が国際市場で契約したスポットもののC&F価格の先週の平均はトン当たり426ドルとなった模様。前の週の平均に比べると1.6%安ということになる。今年に入っての最高値となっている4月第1週の平均に比べると約16%の値上がりである。
 先週契約のナフサがわが国に入ってくるのは7月上旬となる見込みだが、その時点での為替を1ドル=106円と仮定した場合の1キロリットル当たりのCIF価格は3万1,400円となる。
 一方、北西欧のCIF価格の先週の平均は同416ドルとなった模様。こちらは4周連続の下降である。ただし前の週の平均に対する下降率は1.3%にとどまっている。
 
 原油のスポット相場の先週の下降率は、北海ブレントが4%強、WTIが5%弱となっている。それらに比べるとナフサの場合は極めて小幅と言える。