2005年05月25日
カネカ、押出法PSフォーム全グレードで「塩化メチルゼロ」実現
【カテゴリー】:新製品/新技術(環境/安全)
【関連企業・団体】:カネカ

 カネカは25日、発泡剤に塩化メチルやフロン類を使用しない押出法ポリスチレン(PS)フォームを追加上市すると発表した。現在販売中の保温板(3種)に加えて、断熱性能の異なる1、2種も上市することにした。これにより、わが国業界では初めて全グレード「塩化メチルゼロ」が実現する。

 塩化メチルは、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)の対象化学物質となっているため、代わりにジメチルエーテルを使い、独自の配合、難燃化、製造技術により塩化メチルゼロ化を実現した。

 塩化メチル・フロン類を使用しない全グレード切り替えは、今年5月に北海道(生産拠点:北海道カネカ)で完了し、9月末までには全拠点(鹿島工場、大阪工場、九州カネライト)で完了する計画という。

 今後は、オゾン層保護や地球温暖化防止、PRTR法対策に高い効果が期待できるだけでなく、マテリアルリサイクルが可能なため、環境適合型断熱材として市場拡大を目指す方針。  
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1116996051.doc