2005年05月25日
廃プラ処理、望ましいのはガス化や発電等
プラ協が各種処理法のエコ効率分析結果をまとむ
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は25日、同協会が最近まとめたプラスチック製容器包装の処理に関する「エコ効率分析」の結果を発表した。
 
 これは、容器包装リサイクル法に基づいて家庭から分別収集されるプラスチック製容器包装の各種処理手法について環境負荷と経済負担の両面から適合度合いを分析した結果をまとめたもの。その結果、ガス化、セメント原・燃料化、廃プラ発電が最も望ましい位置にあることが判明したとしている。
 
 現在わが国では、プラスチック製容器包装のリサイクルについては、マテリアル・リサイクル(MR)、ケミカル・リサイクル(CR=高炉原料化、コークス炉化学原料化、ガス化)、サーマル・リサイクル(TR=廃プラ発電、セメント原・燃料化)の計6種類の手法が実用化されている。
 
 同協会では、これらの手法それぞれについて最新の手法でエコ効率を分析した結果、ガス化とTRが他の手法を凌ぐとの結論を得た。
 
 折から経済産業省と環境省が産業構造審議会と中央環境審議会に具体的検討を委ねながら合同で容器包装リサイクル法の見直しの作業を進めていて、その中ではプラスチック製容器包装のリサイクル手法の見直しも必要との意見が多くの関係者から出ている。今回のプラ協の分析結果の取りまとめは極めてタイムリーなものとして注目される。