2005年05月26日
中国・高橋漕渓のPHプラントが再度運休
韓国や台湾では生産調整も始まる
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社ならにびフェノール(PH)メーカー各社によると、中国の新規PHメーカーの高橋漕渓は年産12万5,000能力のPHプラントの再停止に踏み切った模様。
 同社は今年3月に同プラントの稼動を開始したばかり。4月後半に小トラブルで一時運休したあと5月は順調に操業していたが、先週末に再び操業に不具合が生じて停止したと伝えられる。
 
 一方、韓国や台湾では自発的に生産調整に踏み切るPHメーカーが出始めている。15万トン設備を増設した錦湖、20万トン設備を新設した長春石化、18万トン設備を立ち上げたばかりのLG石化などが、最大で50%、最小で30%の減産に踏み切っている。これは、最大の消費国である中国の需要が冷え込んだままで、しかも価格が大幅に下落していることに対処してのものと見られる。
 また、シンガポールでは三井シンガポールが25万トン設備を19日から44日間の予定で定修中であり、日本でも三菱化学が27日から鹿島の25万トン設備を定修で25日間運休する予定。このため当面のPHの需給バランスに大幅なギャップが生じることにはならないと見る関係者が多い。