2005年05月31日 |
PVCの中国向け輸出量、6月は大幅増に |
需要が回復傾向、カーバイド法製品が縮小か |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外) 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソー、信越化学、カネカなどわが国のPVC(塩ビ樹脂)メーカーによる6月の中国向け輸出数量は従来の平均を大幅に上回る規模に達することが確定的となってきた。 先週中に各社が中国のPVC加工企業やトレーダー各社と合意した6月分の輸出総数量はおよそ6万トンになった模様。通常は4万5,000〜5万トンで推移している。 このところPVCについても他の化学製品同様に中国の買いが低迷していたが、6月は一気に盛り返したことになる。この要因としては、同国内の市中在庫が限界近くまで縮小してきたこと、内需自体が着実に伸びてきたこと、さらには同国内のカーバイド法による生産量が採算の悪化から縮小傾向をたどり始めたことなどが挙げられる。カーバイド法設備の操業率は今後さらに低下するとの見方がわが国の商社やPVCメーカーの間では広がっている。 |