2005年06月02日 |
住友化学とバイエルクロップサイエンス、新規水稲用殺菌剤を共同開発 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学、バイエル |
住友化学は2日、ドイツ・バイエルクロップサイエンス社と、稲のいもち病防除用新規殺菌剤の共同開発契約を締結したと発表した。同殺菌剤の「BYF1047」は、バイエルクロップサイエンスが発明したもので、世界中で稲に大きなダメージを与えている病害「いもち病」に優れた効果を発揮する。 両社は今後、日本で「BYF1047」の農薬登録を取得するための共同開発に着手する。登録後は両社が「BYF1047」およびその製剤の世界的販売権を所有する。日本における混合剤の上市は2010年ないし2011年を予定。 いもち病は、稲の苗や葉などに発生する病害で、世界中に大きな被害をもたらしているが、現在、限られた農薬が集中して使われているため、病原菌が薬剤抵抗性を持つリスクが高くなっている。 「BYF1047」は、稲が本来持っている病害に対する自己防御機能を強めることで、いもち病から稲を保護する効果がある。住友化学とバイエルクロップサイエンスは今回の新規水稲殺菌剤の開発により、いもち病防除のための新たな選択肢を稲作農家に提供できるとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=3572 |