2002年05月28日
ポリオレフィンの輸出価格、6月の船積み分は弱含みに
中国のトレーダーやユーザーが値引きを要求
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社やポリオレフィンメーカー筋によると、各社が中国の需要家やトレーダーとの間で進めているポリオレフィンの6月船積み分の価格交渉は、この数ヵ月見られなかった厳しい局面を迎えている模様。
 
 日本側各社は5月の納入価格をできるだけキープすることを前提にオファー価格を提示しており、韓国の樹脂メーカーも同じように据え置きを狙って交渉をすすめている。しかし中国側は、オレフィンの国際市況の下落を理由に強く値下げを要求して容易に譲る気配を見せていない。
 現在の中国側の回答の多くは、HP-LDPEの場合でトン当たりCFR580〜600ドル、L-LDPEで南部が同600ドル、北部が同540ドル、HDPEでは570〜590ドル、PPのホモポリマーが同580〜600ドルとなっている。
 日本や韓国の希望価格を50ドル前後下回るレベルだが、これを押し戻すのは困難との見方が支配的だ。