2005年06月03日
プラ協、廃プラ油化技術開発をフォローアップ
北九州市立大学の開発技術の実用化を支援へ
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、新製品/新技術)
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は、平成17年度の重点事業計画の一つとして藤元・北九州市立大学教授の開発による廃プラスチックの高度油化技術の実用化をフォローアップしていくことになった。これは、同協会が16年度において支援した結果同教授によって確立された同技術が石油精製企業や地方自治体で実際に活用されていくのに必要な条件整備を手助けしていくというもの。
  
 同教授が開発したのは、塩ビを含む各種の廃プラスチックを使用済みFCC触媒で接触分解して灯軽油に換えるという新たなタイプの油化技術。シンプルな設備で高品質の灯軽油を効率よく安定的に得ることができる点が大きな強みとされる。現在は北九州市立大学内で日量1.5キログラムベースの基礎実験が行われているところ。
 しかしこの技術の実用化には、(1)得られた油が石油精製企業で原料として活用されるかどうか(2)地方自治体で小型設備が設置されて地域内で油が活用されるかどうか--の2点を確認することが不可欠であり、このためプラ協では必要な実験データを収集して石油精製企業等に提供し、そして次の実験ステップに進むうえで重要になる情報をフィードバックすることで円滑な実用化を促していくことにしたもの。