2005年06月06日 |
松下電器、土壌浄化に有効な微生物検出「マイクロアレイ」技術開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:松下電器産業 |
松下環境空調エンジニアリングは6日、土壌・地下水の塩素系揮発油有機化合物(VOC)汚染を浄化するための事前検証法として、バイオレメディエーション法(土壌微生物による浄化)の有効性を検出する、業界初のマイクロアレイ技術を岐阜大学及び産業技術総合研究所ヒューマンストレスシグナル研究センターと共同開発したと発表した。 1回の検査でVOC汚染浄化に有効な22種類のVOC分解菌を特定し、その量が判明できる。また分解菌の種類が分析できるため、安価で安全なバイオレメディエーション法による浄化が可能になった。 (1)土壌・地下水から抽出した、バイオレメディエーションに有効なVOC分解菌のDNAと、同定したい微生物のDNAを混合し、DNAのITS領域を利用して微生物の種類まで特定する (2)多種類の微生物種のDNAをマイクロチップに固定し、1回の検査で同時に分析する (3)2種類の蛍光色素を利用し、VOC分解菌の量を測定する の3つの新技術により実現した。 すでに12件の土壌浄化の実例によって効果が検証されているところから、同社では今後広く同事業を展開していく方針。土壌浄化事業の売上高を08年までに現在の35億円から2倍の70億円に増やす計画。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1118038356.pdf |