2005年06月06日 |
EGの中国向けスポット価格が反転 |
4週間振りにCFR700ドル台に回復 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況) 【関連企業・団体】:三菱化学 |
EG各社の調べによると、中国が輸入するEGの先週半ばから週末にかけてのスポットCFR価格はトン当たり700〜710ドルとなった。前週の平均に比べると同30ドル前後のアップとなる。EGの週単位のスポット価格が700ドル台となったのは5月の第1週の775ドルいらい4週間振りのこと。 EGメーカーの多くは、この背景は中国国内のポリエステル重合メーカーの間に溜まっていた在庫が最近になって順調にさばけてきたことにあると分析している。現に三菱化学の担当者が先週現地の重合メーカー数社を訪問して視察したところ、多くの企業のEGとポリコンの在庫がほとんど底をついている点を確認できたとしている。また、同社に対する引き合いも再び活発になりつつあるという。これは、5月の連休明けに発生した中国のユーザーによる大型キャンセレーションで同国の市場に細かくばら撒かれた米国のEGの消化が進んできたことによるものと見られている。 わが国のEG各社では、中国の需要はポリエステル繊維向けを中心に今後も着実な伸びを遂げていくと判断している。したがって、中国政府の金融引き締め策が重合業界に大きく影響しなければEGの輸入は引き続き増えていき、相場ももう一段高いレベルまで戻ると予想している。 |